2009-01-01から1年間の記事一覧

さようなら2009年、そしてゼロ年代!

2009年、そしてゼロ年代もいよいよ終わり。1980年生まれなので、ちょうど20代をゼロ年代の中で歩んできたものとしては感慨深い気もします。ディケイドの終わりをテーマに、二つ小さなアンケート/インタビューに答えています。 10+1 web site: ゼロ年代の都…

シンポジウムご来場感謝、京都へ

12日のシンポジウム<歴史=物語 histoireの現在>(池田剛介×黒瀬陽平×千葉雅也×濱野智史)は多くの方にご来場頂きありがとうございました。関係者の方々、観客のみなさまに感謝です。今後にさまざまな展開の可能性のある充実した議論になりました。ぼくは…

シンポジウム<歴史=物語 histoireの現在>@フランス大使館

websiteに今年の個展での作品を追加。メインの作品は、現在福岡天神のgraniph galleryにて年明けまで展示中です。 http://www.kosukeikeda.com/works/plastic.html こちらの更新は遅く、今のとこ英語情報しかないまま続けています。たとえばTwitterのような…

思想地図 vol.4、村上隆インタビューなど

「思想地図」vol.4。「想像力」という特集テーマを中核にしながら、個別の議題として思想、美術、文学、アニメ、政治と、多岐にわたって扱われている。その意図は巻頭、東浩紀によって明らかにされていて、つまり小さな島宇宙間で、個別の読者にのみそれらが…

Plastic Flux搬入@graniph福岡店

graniph福岡店のショップ内ギャラリーにて、こないだの個展で出していた大きな作品、Plastic Flux (continental drift [大陸移動])を搬入。レントゲンヴェルケプロデュースのギャラリーで、となりには内海聖史さん、カンノサカンさんなど、実力派の作品が並…

MOTコレクションの岡崎乾二郎

東京都現代美術館の常設展にて特集展示されている岡崎乾二郎展(参考リンク)がすごい。導入部には初期代表作「あかさかみつけ」シリーズ、メインフロアでは大作が三組、2002年、2005年、2008年のものを時系列順に配し、その周囲では近年の小作シリーズ「ゼ…

個展、無事終了。

土曜日に個展のクロージング。Kunst Oktoberfestの企画で周辺ギャラリーを巡回するバスツアーが行われていたこともあり、たくさんの人に来て頂きました。その他、お会いできなかった方も多いのですが、ご来場頂いたみなさま、ありがとうございました。展示風…

物語の問題、つづき

(前のエントリからの続き) ひとまずは、他者をどう扱うかということにかかっている。他者のない世界をどう描くか。ロビンソンは無人島にたどり着くことで次第に他者構造を失う。ある主体は他者の視線を通じて、自分のヴィジョンに捉えることのできない世界…

個展、ご来場感謝。物語の問題

今月末まで開催中の個展(詳細こちら)には9日のオープニングをはじめ、多くの方に来て頂いていて感謝です。聞こえてくる限りではそれなりの反応を頂けているようで、うれしいです。会期は今週末の土曜日までですが、クンスト・オクトーバーフェスト'09(バ…

池田剛介 展 | Kosuke Ikeda, Plastic Flux

■個展のおしらせ http://www.kosukeikeda.com/ 池田剛介 展 Kosuke Ikeda, Plastic Flux 2009.10.9(Fri) - 10.31(Sat) 11:00 - 19:00 Closed on Sundays, Mondays, and National Holidays LOWER AKIHABARA. オープニングレセプション 10.9(Fri)17:30 - 20:…

レクチャーのおしらせ、exp.シンポジウム

作図の地殻変動とアート | 池田剛介 東京藝術大学 取手キャンパス メディア棟 2F 9.11(金)14:10-15:35 - 遠近法や地図作成に代表されるように、作図を行うことの本質には、三次元的な世界をいかに二次元へと落とし込むか、言い換えれば、世界の複雑さをい…

NEW DIRECTION :exp. シンポジウム

NEW DIRECTION :exp. 会場:トーキョーワンダーサイト本郷 ■ シンポジウム&講評: ・プログラムA:9月5日(土)17:30−19:30 粟田大輔+池田剛介+千葉雅也+後藤繁雄+木幡和枝+参加アーティスト 今週土曜日、ワンダーサイト本郷での講評+シンポジウム…

ARCHITECT JAPAN 2009─ARCHITECT2.0 WEB世代の建築進化論

「ARCHITECT JAPAN 2009─ARCHITECT2.0 WEB世代の建築進化論」展@GYRE。オープニングの日にちらと行ったのだけど、ようやくじっくり観ることができた。近年まれに見る、「構造」と「批評」のある展覧会。裏を返せば本展キュレーターである藤村龍至さんが現代…

『広島アートプロジェクト2008』、「システムの再構築」ご来場感謝

少し前ですが、中井悠さん、加治屋健司さんと一緒に英訳を担当した『広島アートプロジェクト2008』のカタログが完成しています。とても立派で、内容も充実してます。所収の加治屋さんの論文「アートプロジェクトと日本――アートのアーキテクチャを考える」の…

8/1(土)「システムの再構築」 at Spiral に向けて

ここ一年くらい、こういうトークイヴェントの類によばれたりする機会がずいぶんと多くなっていて、それは必ずしもぼくが特に呼ばれるようになっているというよりも、全体的に批評関連・美術関連の言説が求められるような機運の高まりがあるからなのだとおも…

混沌から躍り出る星たち2009 | 8/1(土)トークセッションなど

しばらくは制作の日々がつづいていて、イメージしていた形での展開がかなり実現に向かっていて、楽しくなってきています。前期おわりの時期ですし、しばらくはイべントラッシュ。週明けには芸大関係の仕事で越後妻有アートトリエンナーレにも行ってきます(た…

「制作の言語の制作」、ご来場ありがとうございました。

遅くなりましたが、日曜日「制作の言語の制作」では、多くの方に足を運んでいただきありがとうございました。 雨宮さん、内海さんにはお忙しい中、丁寧に議論を展開していただいて感謝しています。この場、この組み合わせでしか生まれえない、貴重な証言にな…

「世紀末」の終わり、制作の現在と未来

ここ一ヶ月間の翻訳の季節もなんとか乗り切り、ようやく制作の季節がやってくる... と思いきや、明日はいよいよ、 con tempo symposium series round 2 制作の言語の制作 | Making of Language of Making http://www.ottr.cc/con_tempo/news/june/making_of_…

7/5「制作の言語の制作」ほか

シンポジウム:雨宮庸介×内海聖史×池田剛介 制作の言語の制作 | Making of Language of Making 2009.07.5(SUN) http://www.ottr.cc/con_tempo/news/june/making_of_language_of_making.html 前回の「絵画を再起動する」にひきつづき、今回も石塚つばささん、…

美術も表象も政治もサブカルも

千葉雅也×池田剛介『絵画を再起動する』2/3がアップされました。千葉さんは大活躍で、次号の『現代思想』でも上の議論とも関連するテクストを書かれているそうです。さらに6/24には松浦寿輝さんとのトークも。 今週土曜日20日、最近『はじめてのDiY 何でもお…

マーク・ロスコ 瞑想する絵画

マーク・ロスコ 瞑想する絵画:川村記念美術館 http://kawamura-museum.dic.co.jp/exhibition/index.html 行ってきました。そしてロスコが分からなくなりました。 あまりちゃんと誰かから話を聞いていたわけでもないけれど、何となく好評なようなのでフツー…

6月もろもろ

6月。夜明けが早くなってきた。 9月の東京での個展へ向けて、制作の方向性が見えだしてきた。よい手応え。 といいつつ、今月はかなり翻訳モード。というのも、できれば7月あたまにヨーロッパ(ヴェニス・ビエンナーレ他)に行きたいから集中的にバイトなのだ…

絵画を再起動する_1/3

4月に行われた千葉雅也さんとのダイアローグ『絵画を再起動する』、前半部がアップされました。 http://www.ottr.cc/con_tempo/archive/april/reboot.html 今後計三回にわたって公開予定です。もったいぶって小出しにしてるわけではなく、皆、それぞれの仕…

いろいろと

昨日は四谷アート・ステュディウムにてスティーヴ・パクストンによるレクチャー+岡崎乾二郎さんとの討議。巨匠の狭間で必死に通訳する中井悠さんの姿に涙。いや、ぼくもがんばろう、と思いました。土曜日にはDVD上映があるようです。 http://artstudium.org…

おしらせなど

本日発売の『スタジオボイス』2009年06月号に、現在、東京都現代美術館で開催中の池田亮司展 +/− [ the infinite between 0 and 1]のレヴューを書きました。特に下のフロアの巨大スピーカーを並べた作品は必見、てか必聴。カタログの浅田彰さんによるインタ…

ご来場ありがとうございました。

千葉雅也さんとの討議『絵画を再起動する』、ご来場の皆様、ありがとうございました。企画の大山エンリコイサムさん、石塚つばささんのおかげでイベントとしても議論としてもよいものになったと思います。今後にもつながる有意義な時間となりました。内海聖…

絵画を再起動するために

千葉雅也さんという強力な論客と共に「絵画」について話す。こういうテンションの中に身を置いてゆけるということは幸福なことだとおもう。せっかくの機会なので、気の抜けた話や、互いの仕事を確認しあうような内容にはしたくないし、それぞれの関心が交錯…

再起動の前に

しばらくは、ある展示のレヴューに苦戦しつつも、なんとかメドがつきました。三月から四月にかけて翻訳が多かったので、日本語のチューニングにも問題があった気が。というかこういうのはざっと書いて削ろうと悩んでいると、知らぬ間に書き足してしまってた…

批評の現在とその後。

すこし前に永瀬恭一さんがブログにて「アートのメルクマール」というエントリをあげられているけれど、現在の日本の美術批評とその周辺の動きを捉える上で、おおよそ的確な見取り図となっているようにおもう。 http://d.hatena.ne.jp/eyck/20090401 http://d…

カール・ストーン、ライブ+インタヴュー

http://www.ottr.cc/con_tempo/concert.html con tempoにてコンピュータ音楽の大御所、カール・ストーンによるライヴ。30分ほどの小さなものだけど超カッコ良かった。500円でこれが見られるというのは、かなりコストパフォーマンス高しでしょう。音の断片の…