美術も表象も政治もサブカルも

千葉雅也×池田剛介『絵画を再起動する』2/3がアップされました。

千葉さんは大活躍で、次号の『現代思想』でも上の議論とも関連するテクストを書かれているそうです。さらに6/24には松浦寿輝さんとのトークも。


今週土曜日20日、最近『はじめてのDiY 何でもお金で買えると思うなよ!』を上梓された、社会学者・批評家の毛利嘉孝さんをcon tempoに迎え、お話を伺う予定です。
http://www.ottr.cc/con_tempo/news/june/mouri_talk.html
といっても、基本的に一緒にcon tempoを運営している芸大の音楽環境創造科の学生たちの企画で、ぼくも一関係者として楽しみです。毛利さんとは芸大関係ということもあり、時々お話をさせてもらっているのですが、日本でアートとカルチュラル・スタディーズを架橋しうる、貴重な存在だと思います。現在、いわゆる現代美術の言説と90年代カルスタの文脈の乖離(そしてある一部での極端な短絡)は大きいわけで、たとえばアメリカでダグラス・クリンプなんかが担っている部分を誰も日本で果たせていない、ということは結構な問題。丁寧に、かつアクチュアルな形で美術の実践と社会学とを同時に捉えていく、そういう役割を毛利さんには期待してしまいます。ということで、20日はぜひ。


ま、『再起動』でも、かなりセクシュアリティの話とかしましたし、「con tempoって左派なのねー」とかそういうザルな認識にもなりかねないのですが、実際はそんなこともない。というかそういう党派間の動員ゲームとか、マジどうでもいいので、今後、むしろそういう党派的な境界線に乱調を引き起こしてゆこう、と。もう、あらゆる才能を総動員で、全天候型の「謎」な空間を目指します!