「世紀末」の終わり、制作の現在と未来

ここ一ヶ月間の翻訳の季節もなんとか乗り切り、ようやく制作の季節がやってくる...
と思いきや、明日はいよいよ、


con tempo symposium series round 2 
制作の言語の制作 | Making of Language of Making
http://www.ottr.cc/con_tempo/news/june/making_of_language_of_making.html


です。僕自身、かなり制作が変革の時期にあり、新たな試みに向けて動いているところなので、雨宮さん、内海さんというお二人のアーティストと話すことで、おおきな刺激となればと思っています。そして願わくば、その議論を他の制作者や広い意味で制作に関わる方々にお届けできましたら!

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少し前のことだけれど、マイケル・ジャクソンピナ・バウシュの死は感慨深い。去年の年末の小室哲哉の逮捕や飯島愛が死んだこともそうだけど、この一年くらいで80-90年代が一気に終わり、0年代をすっ飛ばして2010年代に、つか21世紀に入ろうとしているかのような。そういえば何度か書かせてもらったSTUDIO VOICEも休刊だそう。残念なことだとは思うけれど、実際、書いてながら、何かぼくのテクストが載っているということに違和感があるというか、なんだか他の執筆者のノリにはフィットできていなかったのも正直なところ。ともかく僕よりも早く生まれて(1976刊)日本のサブカルチャーを引っ張ってきた雑誌のひとまずの終わりを見届けたいと思います。ARTiTがウェブに移行することなども含め、むしろあるべき姿に移行できていると考えるべきなのかもしれません。やはりこの10年がいろんな意味で「オーバードーズ」だったのだとおもう。


そう、たぶんここまで「世紀末」が長引いちゃったのがむしろ問題だったんで、「きたるべき」21世紀に向けて、ここから、ヴィジョンを立てていくべきなはずでしょう。誰でも言うことだけどネットの浸透によって、もう、雑誌というメディアが果たすべき役割が、完全に変わってしまったということなので、今後、すくなくとも若い読者を対象とした紙媒体は、ネットでは読めないようなしっかりした情報を、しかし、狭いトライブ内の視野に限定されることなく発信していく、そういう方向しかないのではないか。ともあれ、そういう激動のなかで、どのような「制作」が可能か、あすはガチで考えてみたいと思います!

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そういえば、「絵画を再起動する」も、その延長線上で、さらなる展開が予定されています..
http://www.spiral.co.jp/e_schedule/2009/07/2009-stars-popping-out-of-chao.html