シンポジウム<歴史=物語 histoireの現在>@フランス大使館

websiteに今年の個展での作品を追加。メインの作品は、現在福岡天神のgraniph galleryにて年明けまで展示中です。 http://www.kosukeikeda.com/works/plastic.html
こちらの更新は遅く、今のとこ英語情報しかないまま続けています。たとえばTwitterのようなメディアは、世界の流動性とネットの即時性と人々のバラバラさ加減を一挙に抱え込むような形でできていて何だか大変なわけですが、制作は、そういった流動性からはどこか隔絶した時間と領域をもちながら進められていますので、websiteがこうしてじっくり成型されていくのもいいのではないかという気がしています。ま、それはともかくとして──。

MEMENTO VIVERE/MEMENTO PHANTASMA 関連シンポジウム
12/12(土)フランス大使館 入場無料 


14:00-15:15
おフランスを越えて:現代思想と芸術 日仏交流>
後藤繁雄(編集者、京都造形芸術大学 教授)/木幡和枝(アート・プロデューサー、東京藝術大学 教授)司会:千葉雅也


15:30-17:30
<歴史=物語 histoireの現在:情報・芸術・キャラクター>
池田剛介(美術家)/黒瀬陽平(美術家、アニメ評論)/千葉雅也(哲学、表象文化論)/濱野智史(情報社会論)


今週土曜日、フランス大使館でのシンポジウムに参加します。ちょうど一年くらい前の四谷アート・ステュディウム主催『批評の現在』にて黒瀬陽平さん、石岡良治さん、千葉雅也さん、福嶋亮大さんに僕を加えた五名でのシンポジウムが思い出されます。あれから一年、速いものですが千葉さんとはかなり対話を重ねていますし、黒瀬さん濱野さんとも意見を交わす機会があり、ずいぶんと議論もアップデートされているのではないかと。僕たちの前には木幡和枝さん、後藤繁雄さんによる対談「おフランスを越えて:現代思想と芸術 日仏交流」も。芸大関係の展示も行われています。


ちょっと何を話したものか、いろいろと検討していますが、ついこないだ行った個展「Plastic Flux」での制作ともからむ感じでかんがえていた想像力の問題──近代型の物語構造とは異なる形の「歴史=物語」の可能性について投げてみるつもりです。ウェブに関しては「履歴」という語もまたhistoireなわけですが、こういったアーキテクチャを通じた議論と、創作における想像力の問題は、必ずしも対立的な構図をとる必要はないと思っています。むしろ一見、対立的も思えるこうした二つの軸がhistoireという語の上でどのように交錯していくのか。この辺りを念頭におきながら、2010年代の新たな創作の地平を切り開くべく議論にのぞめればと思っています。質問も、Tsudaりも歓迎。ぜひ!