2006-01-01から1年間の記事一覧

Critical Olympics 01

以下、おすすめ情報。前売りがお得ですよね! ーーCritical Olympics 01 [批評のオリンピック] 四谷アート・ステュディウム公開セッション Prime Object プライムオブジェクト――歴史を通り抜ける事物たちの思考 ■日時 2006年9月19 日[火]・20日[水]18…

デジャヴュとしての絵画

健やかに育ったあなたの真っ白なうなじに "いつぞや"誰かがキスをする(強調は引用者による) aiko 「瞳」 「いつぞや」というのは「いつぞやはお世話になりました」というように、過去の不確定な一地点を指し示す言葉だ。ここでは「健やかに育ったあなたの真…

how to sing

aikoの『彼女』を聞いていてあらためて思うのは、この人は歌うスタイルに、ほとんど特徴らしい特徴がないということ。たいていのポップスターは自分で曲なんて書いていない訳で、与えられた曲をそのまま歌う事になる、ということは歌うスタイルで私なるもの…

花鳥ー愛でる心、彩る技<若冲を中心に>

皇居内の三の丸尚蔵館にて「花鳥ー愛でる心、彩る技<若冲を中心に>」展を見る。 若冲の「動植綵絵」(1757−1766)が中心な訳だが、隣に展示されている応挙との対比が、同じ花鳥のモチーフであるだけに際立っていた。「動植綵絵」の中でも「老松孔雀図」は…

aiko「気付かれないように」

遅ればせながら、しかし心して、aikoのニューアルバム『彼女』を聴いた。 このアルバムの性格を決定づける曲が、二曲目に配される「気付かれないように」だろう。aikoの歌詞は男女の恋愛をモチーフにしたものが大半であり、とりわけ女性の側の感情に焦点が強…

restart

都内に住居を決め、ラップトップも購入した(MacBook 1.83GHz)ので、ようやく人間としての生活がスタートできる気がする。コンピューターを買う際に、光ネットワークの契約もしたのだが、その設置工事の関係で「平日のお昼はヒマですか?」などと聞かれて、…

aiko『彼女』、そのタイトル

ついこないだ、茅ヶ崎で行われたaikoのフリーライブ"Love Like Aloha 2"へ行って来た。終了直前に雨が降り出し、なかなか神秘的で印象深い。 それはそうと、実はまだ、aikoのニューアルバム『彼女』を聴いていなかった。なぜなら、タイトルを見ただけで、こ…

ホンネな人たち

帰国して日本のテレビを見ているとかなりも違和感に戸惑ってしまう。「踊る!さんま御殿」になんとかっていう美容研究家と称するおじさんがでてて、いわゆるオカマっぽいキャラでその場の楔役になっていた。さんまもそれを理解してパスを出すし、中尾彬はそ…

帰国して

18日昼にJFKから成田に13時間、そこから福岡空港まで2時間、19日の夜に福岡の実家に到着しました。毎日、蒸し暑くて、息が詰まりそう。

早いもので

早いもので一年間のアメリカ生活も終わりに近づいていて、今週の金曜日にはニューヨークから帰国ということになっている。普通なら帰国前にゆっくりアメリカを楽しんでおこう、ということになるんだろうけど、今回、帰国前にギャラリーに渡しておく作品の制…

ラップトップに悩む

僕は今年はじめにpowerbookをMITの先生から安く売ってもらい、最近、それをほぼ同じ値段で売ることができた。ああ、ラッキー。気に入ってはいたのだが、MACがcpuを完全にintel core duoに移行させたし、まあ、今ならpowerbookもまだ良い値段で売れるかなと思…

philadelphia museum

しばらくブログを放っておいたのですが、このままだとなんかフィラデルフィアの監獄から出て来れないんじゃないか、という疑惑が起きそうなので、軽く更新。 しかし、フィラデルフィアのセザンヌの水浴は衝撃だった。あれについて真面目に書こうと思いつつ、…

訳あって、監獄へ(!)

ドライブの予定だったのだが、訳あって、往路はバスで行く事に。フィラデルフィアに着いて、まず向かったのがEastern State Penitentiary、要するに使われなくなった監獄施設をそのまま博物館として公開している、というもの。外見がファミコンとかででてく…

フィラデルフィアへ

明日、ドライブでフェイデルフィアへ。僕の興味としてはフィラデルフィア美術館なのだが、ここは特にデュシャンの遺作で有名なところだ。さらに僕としては、前回の展覧会では来ていなかったセザンヌの大水浴図が楽しみ。 近くにあるバーンズコレクションへ行…

作品写真など

ギャラリーのホームページが更新され、作品の写真が出ています。http://www.artistsspace.org/ 今日は友達とともに、Artists Spaceへ。毎度々々、自分の作品に対して「感動」に近い感情を覚えてしまうのは、自己批判精神がないというか、何というか…。みなさ…

絵画、理想としての

超越的(transcend)な態度と超越論的(transcendent)なそれとの差異、それは物自体をどのように捉えるかの差異と完全に一致するだろう。柄谷氏によれば、カントは物自体の存在を認めない、しかしながら統制的に働く「効果」として、あり得るのだ、と。例えばそ…

ワシントンDCへ

朝からバスに乗り、DCへ。三ヶ月前にナショナルギャラリーのセザンヌ展が目的で行ったのだけれど、今回は同会場の「ベリーニ・ジョルジョーネ・ティツィアーノとルネサンスヴェネツィア派の絵画」展を中心に。 今、ティツィアーノと書いたけど英語ではTitian…

鑑賞者、理想としての

ワシントンDCから美術史研究者の加治屋健司さんと高松麻里さんがNYに来ていて、一緒に僕の展示とSOHO界隈を見て回る。この2人は美術史のアカデミックな研究を続けていると同時に、現代美術やその他のジャンルの表現も見ているという、非常に奇特かつ恐ろし…

信仰のアレゴリー、aikoニューアルバム「彼女」

昼頃、ギャラリーにてボストンから見に来てくれた友人と待ち合わせ、それからメトロポリタン美術館へ。いつもながら13cー18c絵画セクションを見て回る。今日はヴェネツィア派中心にみていたが、フェルメールの「信仰のアレゴリー」の前でいつものように…

PS1へ、”INTO ME / OUT OF ME”展

今日は、午後からクィーンズのPS1へ。クラウス・ビーセンバックというキュレーターによる”INTO ME / OUT OF ME”展。身体をあからさまな形で使ったアブジェクション系の作品が多く、けっこううんざりした。東近美での「痕跡」展を思い出す。このキュレーター…

カタログ雑感

昨日買った、「ヴェネツィア派」展カタログの中から、気になる作品の解説をパラパラ読んでいた。前回のセザンヌ展は圧倒的に良かったが、ものすごく端的に言えば、その素晴らしさはセザンヌ自体の素晴らしさなのであって、展覧会として何か、興味深い視点を…

「ヴェネツィア派」展カタログ

メトロポリタン美術館にて、もう何度も見ているヨーロッパ絵画セクション(13C-18C) 、19C絵画セクションへ。何度来ても飽きなくて、むしろ発見が増えてゆく、これまで展示されていなかったスルバランが三点も出ていて、その奇妙さにあらためて驚く。帰りに…

Swiss Instituteへ

チェルシーのギャラリー街からSOHOへ、ホイットニーでキュレーターをしている友人のHowie Chenのバンドのcdリリース記念ライブを見にSwiss Instituteへ。二年くらい前にもちょうど同じ場所で同じような、彼のライブを見たことを思い出す。二年前、僕の英語は…

作品写真

オープニングの様子がこちらにアップされています。 http://spikyart.org/saladdaysinfo.html オープニングの際に美術史家の富井玲子さんにも言われたのだが、僕の作品の写真を撮るのがなかなか困難で、その印象を正確に伝えるためにどうすればよいのか、未…

オープニング

グループ展、オープニング。さすがにSOHOの老舗ギャラリーだけあって、めちゃめちゃに人がきていて(ギャラリーによれば700人ほど)、聞いた話では、入り口に列まで出来てたそうだ。ちょっと日本では(ボストンでも)考えられない。キュレーターの渡辺真…

搬入、無事終了。形象の問題

今日は、渡辺真也と二人で作品をギャラリーへ運び、設置もほぼ終える事が出来た。一ヶ月の準備期間を経て、二週間で集中して制作して完成となった。今回、随分、絵画におけるイメージの問題に向かい合う事が出来、自分としても大きな一歩になったと思う。イ…

ツメてます。

今日は詰めの一日です。細部を整え、キメてゆく、ツメツメの作業は好きです。

搬入間近

土曜日に搬入なので、今は詰めの作業中です。画像、ステイトメントなどはこちらに。ダンボール君も忙しいみたいで、すいません。 http://spikyart.org/saladdaysinfo.html

発注など

今日は渡辺真也と共に、僕のうちで作品撮影、作品解説ペーパーのデザイン、発注作業など。僕の文章、真也の文章、そして作品の写真、ディテールなどを含んだものとなる。ああ、キュレーターというのは何と大変な仕事か、と思う。しかし、彼の手際の良さに助…

ギャラリーにて打ち合わせとか

今日は、僕が今度展示するArtists Spaceに行って展覧会の打ち合わせ。この展覧会は11人のキュレーターがそれぞれひとりづつ作家を選んで、その11人のアーティストによるグループショウということになる。で、僕を選んでくれたのは渡辺真也というキュレー…