早いもので

早いもので一年間のアメリカ生活も終わりに近づいていて、今週の金曜日にはニューヨークから帰国ということになっている。普通なら帰国前にゆっくりアメリカを楽しんでおこう、ということになるんだろうけど、今回、帰国前にギャラリーに渡しておく作品の制作がまだ完成しておらず、帰国準備もままならない状態なのだ。とはいえ、東海岸の美術館はだいたいじっくりみることができているし、いまさら取り立てて行きたいところがある訳でもない。


だけれど、まあ、何と言うか帰国前に少し旅行気分を味わっておこう、ということでDia;Beaconまで再び足をのばすことにした。ニューヨークから一時間半、ハドソン川にそって走る鉄道に乗って郊外へ出て行く感じがよいし、何よりも作品がどれも良いのだ(まあ良くないのはデ・マリアくらいか)。帰国した後でLog Osakaの文化的誤植の最後の文章として書いておくことになる。


そういや今日もアーティストの奥村雄樹さんと会った。日本人同士がんばりましょうってことでツルむんだったら分かるんだけど、僕らは単に道端でよく会うのだ。この一ヶ月で四回くらいはばったり会ってて、お互い気づくのがそれだけあるのだからその倍くらいはすれ違ってるのかもしれない。映画館とか喫茶店とか古本屋とか。なんつーか田舎の高校生じゃあるまいし、って感じ。