訳あって、監獄へ(!)

ドライブの予定だったのだが、訳あって、往路はバスで行く事に。フィラデルフィアに着いて、まず向かったのがEastern State Penitentiary、要するに使われなくなった監獄施設をそのまま博物館として公開している、というもの。外見がファミコンとかででてくるようなドラキュラ城っ感じで、なんというかアナクロニズムもはなはだしく、であるがゆえにかなりの存在感を放っている。



内側はもっとすごくって、本当に何の管理もしないまま、手つかずで残してあるようで、空気は粉っぽく、錆び落ちたベッドの金属フレームがリアル。中央から放射状に通路が走り、それに沿って無数の牢獄が並んでいる。期待していたいわゆるパノプティコンとは違うのだけれど、圧倒的な広さとヘヴィーな感触にくたくたとなる。すぐ隣にフィラデルフィア美術館があるから、アドルノ的な美術館批判の展示なんてココでやったらかなり迫力ありそうだなあ、と。もう場所全体がそのまんまキーファーって感じ。