2007-01-01から1年間の記事一覧

展示と翻訳、一ヶ月と一週間

気付けば、一ヶ月後にスパイラルでの展示が迫っている。 詳しい事はまたそのうち書きますが、今回、一年近く続けてきたGoldfish Pictureシリーズをはじめて、東京で展示する事になります。半分くらいは完成しているし、展示だけに集中できるなら問題ないのだ…

美的判断ー恋愛

美的判断について。 例えば恋愛。ある人(A)が誰か(B)に恋をした、とする。その時、AがBを選ぶという事に関してどのような、あるいは、どのように理由を考える事ができるのだろうか。Aは、過去に付き合ってきた(好きになってきた)人たちの事を思い出し、か…

掲載情報

掲載情報たくさんのふしぎ 2007年 06月号 http://www.fukuinkan.co.jp/magadetails.php?goods_id=20263 の「今月も美術」コーナー(文・福永信)に、僕の作品が取り上げられてます。 毎号、読み切り絵本のような形式の雑誌なのですが、 今回かなりカゲキなリ…

_

geidaireading_2

明日はgeidaireading_2 http://d.hatena.ne.jp/geidai_reading/ 東京芸術大学 美術学部 図書館2Fセミナー室 17:30-20:00 フーコー「言葉と物」第五章前半(1-4) 京都での若冲や江戸の花鳥画なんかのイメージを用意しつつ、読んでいくつもりです。雨が心配。 _

宇多田ヒカル「Flavor of Life」

宇多田ヒカルが最近出した「Flavor of Life」が好きだ。 宇多田ヒカルはバラードとポップな曲とで歌い方が全く違い、前者(「誰かの願いが叶うころ」とか)が粘り気のある油絵具で微妙な調子の変化をキャンバス上に現すようであるのに対して、後者(「This i…

名古屋-京都-東京

名古屋を経て、京都へ行き、帰ってきた。 相国寺の若冲は圧巻。日本にいてこの展示を見ないというのは、話にならない。こんな機会、僕らが生きてる間には二度とないかも知れないんだから(~6/3)。しかし、京都で会う人会う人、誰もまだ見てないってどういう…

_

人間が人間を意識するより以前から、絵画は絵画を意識していたPainting had been aware of painting even before human started being aware of human.

geidai reading_1

明日5/17はgeidai readingの一回目、テクストはフーコー「言葉と物」第一章「侍女たち」 議論のいくつかを図にしてみたら、自分で言うのもなんだけど、かなり分かりやすい!見ることと読むこととの関係そのものに向けて根源的な問いを放つような、本読書会の…

講評会

来週、名古屋芸術大学の大崎正裕さんの招きで、洋画科の3,4年生、院生の作品講評会にゲストとして参加する事になっている(その後、京都へ)。講評会は、院生のときにティーチングアシスタントとして学部生の講評会に出たり、大昔には予備校でバイトとしてや…

内海聖史<色彩に入る>をめぐる_3

先日、カントを引いたところで書いたように、「京都の紅葉は美しい」というのはおおむね万人によって認められている。では、そのように美しいとされる京都の紅葉がそのものとして芸術かといえば、そうではない。だとすれば、一定の共通感覚によって支えられ…

内海聖史<色彩に入る>をめぐる_2

美的判断云々の問題に立ち入る前に(そもそも昨日は急いで考えを展開しようとしすぎてる)、内海氏の今回の作品について指摘されうるであろう二つのことばについて考えておきたい。あと、前提として言っておかないといけないのは、僕は前回のレントゲンでの…

内海聖史をめぐる_1

こないだ資生堂ギャラリーで見た内海聖史氏の作品体験がジワジワきている。後からジワジワ来るというのは、それが芸術に関する経験であることの条件であるように、たいした根拠もなく、思う。例えば僕らは公園で日の光を浴びた木々の緑を美しいと感じるし、…

_

作品撮影。酔いそうだ。

_

若冲展、釈迦三尊像とその荘厳画として描かれた動植綵絵30幅が一堂に会する貴重な機会。絶対必見だけど、混んでるんだろうなあ。http://jakuchu.jp/jotenkaku/

大回顧展 モネ

新美術館にて「異邦人たちのパリ」、「モネ」展。モネはアメリカでもずいぶん見ていたので、今更何か発見あるかしらと不安だったけど、かなり楽しめた。一応平日とはいえGWなのでものすごく込んでいて、今日来るんじゃなかったなーという感じで、最初は近づ…

geidai reading

ほそぼそと読書会を続けております。今月からは少し趣向を変えて、リーディングと共に、画像をたくさん見る仕組みを作っていくつもりです。http://d.hatena.ne.jp/geidai_reading/

_

あまりにも更新さぼってるので、ディテールでも。 大作を制作中。 _

明石家さんま、画家としての

ここでもちょっと書いたけど、「踊る!さんま御殿!!」「恋のから騒ぎ」など、多数の出演者を前にした明石家さんまは、しかし、ほとんどキャンヴァスに向かいあう画家にしか見えない。アトリエの壁面に巨大なキャンバスが立てかけてあるかのような角度で共…

内海聖史 <色彩に入る>

圧倒された。こういうスケールで勝負できる作家がいるとは! http://www.shiseido.co.jp/gallery/current/html/index.htm 日本で活動をしてて、若くしてここまでのことが出来るというのは、一つの希望。 shiseido art eggの他の作家の展示も見たけれど、ちょ…

disPLACEment――「場所」の置換 vol. 2

倉重光則展 企画・展示構成/土屋誠一 二つの展示室。ひとつではシャープな企画性が、もう一つでは作品の魅力が際立っている。 二つの部屋に引き裂かれたように配置してある二つの展示が、それを見る観者の視差を通じて、ある「場所」(=非-場所)を立ち上…

_

こんなのやってます。 平成19年度東京国立近代美術館インターンシップ 募集案内 http://www.momat.go.jp/topics.html#20070131

ドゥルーズ「感覚の論理」読書会 

ここで書いていたドゥルーズ「感覚の論理」読書会は、実はほそぼそと続いていて、ようやく中盤というところ。 http://d.hatena.ne.jp/kosuke_ikeda/20061012 2/8にはこれまでのところをざっくり振り返りつつ、次へ進む感じなので、関心のある方はぜひお立ち…

_

ここしばらく難航していた小説家、福永信に関するテクストがようやく、大体仕上がった。大体、日中は制作してて、夜から書き始めるのだけれど、制作で日々の集中力を使い果たしてしまうので、なかなか進まなかったのだ。 ついでに、ちょっとした偶然だけど、…

長谷川等伯「松林図屏風」

東京国立博物館、長谷川等伯「松林図屏風」公開、明日までです。 http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=B07&processId=02&colid=A10471国宝のなんたるか、思い知らされます。 _

奇跡

A miracle happens for everyone once, but, no one can notice the happening. Kazuo Umezu

二時間とか三時間とか

プロとしてやっていくのなら、毎日制作しないといけないし、実際、制作しない日が続くと手は鈍る。毎日、最低二時間は制作の時間をとるようにしているのだけれど、なんだかんだ用事が立て込むと、二日三日と、作品に向かい合う時間がとれないスパンが生まれ…

”zero degrees”

さいたま芸術劇場へ、アクラム・カーン/シディ・ラルビ・シェルカウイ"zero degrees"を観に。 冒頭、さらに幾度かダンスの間に差し挟まれるように語られる、異なる文化を持つ国での個人的体験(パスポートを取り上げられる、列車で乗客の遺体が引きずりださ…