ずいぶんと更新が空いてしまいました。そもそも頻繁な更新を心がけているわけではないのですが、さすがにレクチャーやシンポジウム前のネタバレ専用ブログになるのもどうかと思いますので。制作やバイトの翻訳に加えて、最近は、僕も含めた複数の教員が今年度一年間担当してきた東京芸大先端芸術表現科修士一年の年間プログラムのドキュメントブック「Art in Context 2008」を院生と一緒に制作中。ようやく入稿も終えて、出来上がりを待つばかりです。


先端科の先生方からインタヴュー形式で授業を展開した7回のレクチャーシリーズ「Art in Context」+3回の公開講座+「現代美術とグローバリゼーション」と題したシンポジウム、これらの授業(計11回)はすべて院生が手分けして文字起こし、さらに学生編集チーム+僕の手をくわえて、おいしいところを中心にコンパクトに高圧縮しました。コンパクトとはいえ、各回8000-10000字程度、すべてあわせて100000字こえてます。こちらに大学院生による展覧会「アトラス」をまとめたカラーページを加え、A5型126ページの充実した記録集になっています。とりあえず現段階では100+αの少部数製本だけれど、年間通してやってきた事を物体として残す事ができてよかったです。欲を言えば、話をききたかった先生のレクチャーが諸事情でどうしても実現できなかったり、編集でまとめすぎて話の微細なニュアンスを感じにくくなっている部分もあったり。ついでに、池田は無難すぎて全然面白いこと言ってないだろ問題とか(笑)個人的反省点も残っているのですが。


それにしても編集を含めた本づくりの作業は、大変ながらいろいろ楽しい。ちょうど一年前にもThe Bigger Issueというバイリンガル出版物をつくったのだけれど、今後、バンドみたいにインディーズ編集ユニットでもできれば楽しいだろうか、などと考えてしまいます。ま、こういう時間の使い方は年に一度くらいでちょうどいいのかも、とも思いますが。