新しいこと、制作

これまでと全く違う、新しいことを始めるというのは、リスクも大きいし、失敗も多い。具体的には型取り、成型というような作業を様々な種類の樹脂を使って試しているのだが、トライアンドエラーを繰り返しながら、少しづつ要領が身に付いてくる。思ってもいないところでトラブルが起こり、そのような問題を切り抜けるために解決策を用意する。すると、この問題を解決するために用いた方法が、また別のトラブルを生み出す。無駄の多い作業のようにも思えるけど、実際、このような過程を経ないと、完成度は上がらない。ポンと思いついたことがそのまま形になるようなことはないのだ。今回の場合、僕の頭の中にはほぼ100パーセントの完成形のイメージがあって、それに可能な限り近づけていく、という制作過程になっている。すべての制作が、こういう形で進む訳ではないのだけれど。そのような労苦を経た分、自分が出来ることも確実に増えてくる。素材の特性、最適な行程順序、ハンズ店員の知識量、そんなこんなをすべて考慮しつつ、制作は進む。語学と同じだ。その途中で流血だってする。bloodshed。いや、流血のない制作なんて、制作とは言えないんだぜ。



誰の役にも立たないであろう情報:成型材としてポリシスのプリンゲルを使う時、型に東芝の型取り用シリコンを使うと、必ず失敗します。この場合、型にシロプレンを用いましょう。