雲は白リンゴは赤(原文ママ)

■全国の現代美術ファンが待ちに待っているaikoの新曲タイトルがオフィシャルサイトで公開されました。「雲は白リンゴは赤原文ママ)」。パッと見て「えっ」と思った。白リンゴ?しかも、白=白リンゴ=赤ってこと?みたいな(僕だけでしょうけど、福永信ユリイカZ文学賞受賞作「コップとコッペパンとペン」を思い出してしまった)。そんなわけはなくて、「雲は白 リンゴは赤(スペースは引用者による)」って事でしょうね。でも、この「は」を二つ並べるのは音として結構インパクトがあって、「僕は六年生は最上級生」とか「セザンヌは巨匠は左うちわ」とか。こういう過激なことを何気なくできるのがaiko最大の魅力であることは周知の通り。まあともかくタイトルからして名作の予感がマンマンなので期待して待ちたい。


■ワシントンDCでの「プロヴァンスセザンヌ」の原稿を予定通りほぼ書き終え、後は一日二日寝かせてから推敲してLog Osaka Web Magazineの編集へ送ることになると思う。締め切りについてはこことか こことかでちょっと書いたけど、今回もそれのおかげでとりあえず、セザンヌについて集中して考え、形のあるものとして残すことができそうだ。この展覧会について、日本の美術雑誌でとりあげたりしてるとこってあるのかな、少なくともアメリカのメジャーどころの雑誌では今月号くらいにレヴューが載る頃だと思う。六月からはプロヴァンスにあるグラネ美術館に巡回、里帰り展示されるから、ここでみるのが最高の贅沢でしょう。アトリエも訪ねることができるし、セザンヌ尽くし。真夏だとかなり暑そうだけれど、そんな中描き続けたセザンヌの見た風景そのものを体験する、というのもまた良し。フランスでいえばポンピドゥーでのゴダール展も気になる。今年の夏休みは決まりでしょ、いや,僕はたぶん無理ですが。