チョコレート・クロワッサン

こういうのがいい。

最近のマイブーム(って言葉もなつかしいけど)は、チョコレート・クロワッサン。いろんな喫茶店やベーカリーショップで試したけれど、これまでの結論としては、チョコを包むクロワッサンの周りにチョコがトッピングしていないもので、なおかつ中身のチョコが板チョコの少しやわらかいようなのではなく、すこしざらつきのある適度な柔らかさのチョコが入っている,という形態がベストなのではないかと考えている。日本語でチョコレートクロワッサンって検索したら普通の三日月型のクロワッサンにチョコがべたっと書けてあるようなのがヒットしやがって、ばかやろうって感じだ。ぜんぜん分かってないじゃん。


思うに、僕はここで噛む感覚と舌の感覚とを重要視していて、前者の感覚は垂直的、後者のそれは水平的な感受と言えると思う(ほんとかな)。つまりチョコを包むクロワッサンの層を垂直的に断ち切り、その後、現れるチョコを質感と味を舌の上で水平的に味わう、というわけだ。たぶん、クロワッサンの周りにさらにチョコがあると、最初の垂直的運動にノイズが入ってしまうし、中身のチョコが硬いと水平的に舌で感知される前に垂直的な運動を強調するものとして機能してしまう。その二方向の感覚的感受が最も対比的に現れるのが、先述した理想のチョコレート・クロワッサンであったというわけだ。


結構いろんなところで試しているけど、なんだかんだでスターバックスのヤツが安定した力を発揮していて、野球だったらイチロー、サッカーだったら中澤、建築だったら谷口吉生、映画だったら小津、美術だったらプッサンばりの安定感だとおもう。