■ニューヨークにて奥村雄樹さんの家に泊めてもらう。奥村さんはACC(Asian Curtural Council)から助成を受け、ロケーションワンというレジデンスプログラムに参加されているわけだが、メチャメチャいい場所、いいアパートに住んでいて、聞いてみるとそれはACCだかロケーションワンだかが勝手に用意した所らしく、もちろんACCからの助成でその家賃が払われているわけだ。具体的な値段は書かないけど若い人が一人で住むにはとんでもなく高い値段で、そんなとこで助成金が費やされてしまうというのはかなりキツい事なのではないかと想像する。奥村さんは最近は映像作品に主に取り組んでいるそうで、幾つか作品を見せてもらったがなかなか興味深く、いろいろと考えさせられる所がある。


■ニューヨークにてマシュー・バーニー「拘束のドローイング」。ビョークって何か京マチコに似てないか?とかどうでもいい事が気になるのだった。


セザンヌ展で取り上げられていたセザンヌの言葉。名言好きの僕にはたまらない、こんな事いつか言ってみたい。Form is at its fullest when color is at its richest(色が最も豊かなとき、形は最も充実する)この展覧会はセザンヌが描いた様々な場所毎にセクションが分かれていて、実は同じナショナルギャラリーで開催されているダダ展も、その運動の有り様を、それが生起した場所ごとに分け、それらの差異と共通性を検討しようというものだ。僕の場合、ダダと聞いてまず思い出すのはニューヨークダダなわけだが、ここではそれ以前、第一次世界大戦による不安定な状況、それから逃れるようにチューリヒやニューヨークへと向かったという経緯が強調される。その他、ドイツだけでもベルリン、ハノーヴァー、ケルンというようにセクション分けされ、それぞれの運動の傾向や状況が詳しく説明されており、勉強になる。