「美と崇高のリ-クロッシング――芸術理論の再起動へ向けて」

2010年に入り、一度もblogの更新をしていなかったという有り様なのですが、とりあえず告知を少し。

フォトグラフィックカンバセーションズ@WIRED CAFE
3/27(土) 22:00〜3/28 (日) 4:00am


第2部 1:00〜3:00 
ミッドナイト・ハードコア・シンポジウム
『美と崇高のリ-クロッシング――芸術理論の再起動へ向けて』
出演者:池田剛介、加治屋健司、千葉雅也、星野太


http://www.gptokyo.jp/news/index.php

千葉雅也さんと共に進めているシンポジウムシリーズですが、今回は六本木アートナイトに参加する形で、ミッドナイトの開催となります。これまで、現代美術やサブカルチャーの動向もふまえ議論を行ってきましたが、今回は美学のハードコアを徹底検討しつつ、新たな芸術理論の構築を目指します。加治屋さんは東京大学ニューヨーク大学で研究をされ、現在は広島市立大学准教授をされている「正統的」なグリーンバーグ研究者。星野さんは、バークやカント以前にさかのぼる形で崇高の概念を研究しているUTCPの気鋭の研究者。ぼくは京都のとある機関誌に寄せた、造形性(plasticity)に関するニューコンセプト「屈射(リフレラクション)」の話をするつもりでいます。


正直、観客層がまったく分からない状態ですが、しかしこの強力なメンバー構成なので、まったく遠慮なくハイコンテクストな話に突入していく予感です。同時に、現代美術を考える上でもアクチュアリティのある議論へと、しっかり照準を定めています。じつは前日には京都で英語でのディスカッションに参加予定という、きわどいスケジュールなのですが、充実した討議になるはずです。みなさまぜひ!

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あと、2009年6月に行った討議「制作の言語の制作」の記録がcon tempo webにアップされています。ここで出てきた「美」に関する問題も、上のシンポジウムへと発展的に引き継がれているように思います。参加していただいた雨宮庸介さんは、六本木クロッシングにも出品されていますので、あわせてどうぞ。

http://www.ottr.cc/con_tempo/archive/july/making_1.html