感覚が

今日、双子の人に会う。ハンパなく本当にそっくりで、遺伝子っていうものの即物的な現れにただ驚嘆。なんというかそのリアリティに耐えきれず、息がつまり、いや、胸がいっぱいになって、二人を直視できなかった。この感覚を、作品にすることができないものだろうか。セザンヌ晩年の、本当に良い油絵(サント=ヴィクトワールやビベミュの石切り場)には、こういう息がつまると同時に、胸がいっぱいになる感覚がある。緊縮するとともに拡張する感覚。力動する静止。これをどうやって捉えることができるのだろうか。


アートフェア東京は無事終了。出品していた小作はすべて、購入していただいた方の手元に届けられることになった。別れが惜しい。でも、大切に扱っていただけれれば、本当にうれしい。


水曜日まで開催中の「ヴィヴィッド・マテリアル」展はそれなりに好評を得ているみたい。何人かの信頼できるアーティストの方からポシティヴな評価を頂いた。いま、アーティストからの評価は何よりも信頼できる気がする。意味あるグループ展を企画してみたいな。