展示への協力(感謝!)

展示へ向けて、制作を続けている。そんな中、今回すごく助かっているのは、旭化成ワッカーシリコーン株式会社http://www.aws-silicone.comが展覧会の協賛になってくれて、素材をずいぶんと提供してくれたことだ。ここのプロダクトのRTV-2 SLJ3220というシリコンは透明度が高く、変色もしないので、非常に優秀。この会社にとっては、美術家への協賛ということ自体、初めての試みだということなのだけれど、このような支援は、社会全体を通じてもっと一般化されるべきだと思う。今回の場合は僕の展覧会フライヤーへの企業名やウェブアドレスの記載や、会場での協賛表示などを条件に、素材の提供を受けることができた。実際、これを通じて美術関係者・美大学生などに宣伝できるのだから、かなり波及力のあるものになると思う。特に今回の製品は、いわゆるディスプレイ用に使われてきているもので、美術業界でそれほど知られている訳ではないのだから、なおさらだろう、こちらは型取りドットコムhttp://www.katadori.com 素材に関する情報など広く入手できます。


協力といえば、今回は美術史家、高松麻里さんに作品に関するテクストをバイリンガルで書いてもらい、さらにオープニング日にはギャラリートークにも参加して頂くことになっている。高松さんは、ニューヨーク大学で研究を続けていて、非常にインターナショナルな感覚を持ちつつ日本の近世に取り組むという希有な存在。僕のニューヨークでの展示も見てもらった。今回、制作しながら、まあ京都ということもあるのだけれど「何となく若冲かなあ」「何となくearly modern、18世紀半ば-19世紀半ばだよなあ(ほんとに僕はこういう考え方をしてしまう)」という感じだったので、高松さんと一緒にその辺の話題に触れつつ、僕の展示について話が出来れば良いなあと思っている。