Max Protetch Galleryのベティ・ウッドマン

kosuke_ikeda2006-06-06

こないだニューヨークに行ったときに、チェルシーのギャラリー街を歩いていたのだが、Max Protetch Galleryでベティ・ウッドマン(Betty Woodman)という人の個展をやってて、ものすごく良かった。http://www.maxprotetch.com/old/ARTISTS/WOODMAN/index.html 日本では全く聞いたこともない作家だけど、アメリカでは有名らしく、メトロポリタンの一角でも展示をしていた。焼き物をベースにしてて、一応、瓶状の形がどの作品にも現れるのだけど、そこに同じ素材で平面的な要素を付け足したり、壁際にオブジェを置いて、その形状と壁にかけられたセラミックのオブジェがインスタレーションを構成していたり。明らかにマティスピカソの影響のみられる色使いだけど、それと物体としての形とが、観者がその周りを移動するたびに新しい関係付けを生み出してゆき、いつまでも見飽きることがない。こういうことを言うと怖いけど、「あかさかみつけ」とペインティングのシリーズが統合されたような感じで、岡崎乾二郎氏の晩年ってこんな感じなんじゃないか、とか考えていた。