留学事情

ボストンからニューヨークへはバスが便利で、片道四時間で15ドル(1700円)。今、日記で確認したら今年になって今回で五回目で、ほぼ月一のペースで行ってることになる。マンハッタンの物価の高さは相当なもので、特に居住費にみんな苦労しているみたい。こちらでは学生はルームシェアするのが主流なのだけど、マンハッタンの中だとそれでも一部屋800ドル(90000円)くらいしてしまうらしい。いくらなんでも高すぎるよなあ。そういうわけで学生やらアーティストやらはブルックリンやクイーンズへ移動していく。こちらでは同じような条件で600ドル(67000円)くらい。その分、治安も悪くなる。お金の問題だけではないのだけれど、とにかくいろんなところがあり、いろんなことが行われているから、時間もお金も使ってしまう、というのが実情。学生にとっては刺激もチャンスも多いのだけれど、誘惑も多いというか、なかなか勉強に集中しづらい環境だと思う。


あと留学生はみんな大学を出た後のヴィザに苦しんでいる。美術関係の留学生で学校でてすぐに定職を見つけるというのは不可能に近くて、でもそれがなければヴィザが切れるまでに帰らざるを得ない最近また不法移民の問題が大きくなっていて、どこへいっても本当にヒスパニック系の人が多く、スペイン語が飛び交っている。で、それがアメリカ人のナショナリティー意識を増幅させる、アメリカは英語の国である、と。今でも人口がありえないくらいに増え続けていて重大な問題なのは事実。留学を考えている学生には、いろんな意味で大変な状況だと思う。アメリカである必然性もなかなか見いだしにくくなってくるかも、授業料もバカ高いし。とはいえ、英語圏だったらイギリスでも条件はあまり変わらないし、シンガポールとかは狙いめかも。僕はたまたま、運がよかったのだけれど。ヨーロッパ行きたいなあ、アジアも。