ハイネケンとデッサン

kosuke_ikeda2006-05-07

僕はふだん全くと言っていいほどお酒を飲まないのだけど、こないだ友達が家に遊びにきたときに、せっかくだからということでハイネケン・ライトを買ってみた。出たばかりの新製品みたいで、よく広告を見かける。ボトルのラベルが透明で、普通のハイネケンよりスラっとしている。何となく美大受験の頃ハイネケンをデッサンでよく描かされたのを思い出す。ビンのような物を描く時の一つのコツとして、ラベルの周り込みで円筒形を示す、という事があるのだけど、ライトではそれができないから、難易度はぐっとあがるはず。


僕が受験生のとき、参考作品とか、何年か前のデッサン集とか予備校で見たりするんだけど、デッサンって一応リアリズムというか、見たままに描くということになってるはずなんだけれど、実際は例えば十年単位とかで比べてみると、全然違う物が優秀作品として評価されてる。それは、年々、受験生デッサンのレベルが上がっているとか、そういう事ではなく、単に評価されるデッサンの傾向が変わっているだけなのだということに気付いて憤慨していた記憶がある(若かったなあ)。で、それから何年かしてゴンブリッチの「芸術と幻影」を読んで、ナーンだってことで妙に納得したのだけど、リアリズムもマンガなんだと。